増田の通りに面しており、酒樽を模した「勇駒」の看板が目印となっているのが「旬菜みそ茶屋 くらを」。増田の麹屋「羽場こうじ店」が営むこのお店は、国指定有形文化財に登録された旧勇駒酒造の建物を利用し、増田の各家庭で受け継がれている麹をふんだんに使った料理を楽しめる和食料理店だ。
かつて酒造りに使われていた仕込み水は今でも料理に使われていて、口当たりが柔らかいと評判だ。季節の旬の食材と、横手ならではの「がっこ(漬物)」や米麹、特上㐂助味噌を使った料理は心と体を癒し、体の内側から元気にしてくれる。デザートも人気で、中でも「味噌キャラメルソースのソフトクリーム」は季節を問わず人気でおすすめだ。
また、江戸時代から平成15年まで250年間日本酒の醸造に使った内蔵は見学することができ、イベントスペースとして貸し出しもされている。歴史ある内蔵に触れつつ、麹やみそを使った和食を存分に味わってほしい。
文/秋田大学 佐々木